Posts Tagged ‘行政書士’

おすすめの勉強法

行政書士の試験は、1回しか受けなくても合格できる試験であり、勉強法をきちんと厳選して実行するなら、数ヶ月の勉強で受かるチャンスを持てます(何も知らなかった人でもそれができるという意味)。
時間はある程度必要ですが、その期間を「濃く過ごす」ことが第一でしょう。

そして、それを実行できる勉強法として、行政書士の通信講座を、よく選んで受講することをここでは提案します。
これは言い換えると「不特定多数の行政書士受験者の大半にとって、しっくりする可能性が高い勉強法は、通信講座の受講」だという意味です。

行政書士のいちばんポピュラーな勉強法・合格法は、専門のスクールの講座を選んで通学することです。
しかし、通学スタイルにも限界がありますし、何よりもその勉強法を選べない人もおびただしいくらいいるはずです。

行政書士のスクールへの通学、という勉強法がどんな条件に縛られるのかを考えると……?

  • 数日おきに通学することが負担になりやすい(途中での脱落はしなくても、疲れるために勉強全体がはかどらなくなるケースがあります。教室での講義だけではなく、帰ってからも勉強は必要なことに注意する必要もあります)
  • どうあがいても費用がかかるため、15万円かそれ以上の出費を覚悟しないといけない
  • 講義を受けることに満足してしまい、自分で学習効果を高めようという努力をしなくなる可能性がある
最近は、
  • 授業の振替制度を用意している
  • ハローワークの教育訓練基金等と提携して安くなるチャンスを用意している
といった例もありますし、以前よりだいぶ便利になっていますが、原則として、相当スクールが近い場所にあり、帰宅中にもうその日の復習を済ませてしまうくらいの意欲を持てる人でないと、せっかくのスクールからの指導も活用し切れない可能性があります(だからこそ、スクールの出身者でもあんなに行政書士試験に落ちているのです)。

行政書士の勉強法を考えるにおいて、通信講座が今、膨大な受験者に望まれる理由を取り上げるなら……、
  • スクールに負けない水準の講師が当たり前のように起用されている
  • 教材が進化して、映像等を使って講義を配布しているため、教室に出向かなくても家の中で講義を受けられる
  • 独学と同様に、勉強時間を好きなように設定でき、通学者のように「通学だけで疲れてしまう」ことがない
行政書士の受験者の大半は、法令や行政の知識に疎い人が多いでしょうが、今の通信講座は、スクールと同水準の講義を提供するため、初心者にとってのメリットも、ほぼ匹敵する水準に達しています。
しかし、費用や時間といった大事な部分では、通学者より格段に恵まれるというわけですね

大手スクール型の通信

行政書士の通信講座は、メジャーな業者をチェックしてみても、すぐに10以上が検索で出てきます。それだけ、行政書士の勉強法として正当に評価されていることの証ですが、その数ある中から1社を選ばないといけませんね。
そこで、いくつかの種類に分けて説明しましょう。
ここでは、メジャーな資格のスクールが併設している、行政書士通信講座の特徴を説明します。

※代表的な社名としては、TAC、LEC、大原、大栄総合教育システム……等がありますね。

総合的な資格のスクールの行政書士通信講座に見られる、指導の特徴とは?

10種類以上、ときには数10種類の人気資格を開講しているスクールが多く、いきおい豊富な資金源に恵まれていることが多いです。
そのため、受験者の多数派にとって喜ばしいことは軒並み試されているといった観があります。

人気の講師が何人も所属していて、協力してカリキュラムをつくることが普通のため、いわゆる「インプット(必須知識の詰め込み)」「アウトプット(解答力の鍛錬)」を受講者に着実に、緻密なスケジュールのもとで実施させてくれます。また、スクールの特性を活かして、通信講座受講者でも自習室を使わせてくれたり、スクールの授業を条件付きで一時的に受けさせてくれたり……といったサービスも魅力です。

総合的な資格のスクールの行政書士通信講座に見られる、教材の特徴とは?

テキストや問題集を中心に、種類も量も豊富なことが特徴です。ガイダンス資料がついてきたり問題集が数種類用意されていたり(たとえばTACの場合、「過去問題集」「実力養成答練習」「直前答練習」……といった具合に分かれています)、
またメディアの教材も豊富なことが多いです(たとえばLECの場合、「DVD」「Web通信」「スマホ」「音声ダウンロード」……といった具合に分かれています)。

ただし、教材には各社でむらがあります。
たとえば、TACでは、映像型教材の機能(スキップ機能やしおり機能といった機能性)は優秀ですが、講義の内容が教室で撮っただけのものになることもまだ多くて、板書を読みにくい可能性がありますし、テキストも「読みやすさ、使いやすさ」は届くまでわからないというデメリットがあります。
例を出しますと、大原やLECの場合、文章や図解のバランスはそろっているものの、単純なモノクロ印刷であることが多く、集中が落ちやすいという欠点があります。

総合的な資格のスクールの行政書士通信講座に見られる、予算・費用の特徴とは?

スクール型の行政書士の通信講座は、スクールの(教室の)講義と比べてあまり安くすることができません。初めて勉強する人が全範囲を学べる講座を受けようとすると、安くて15万円前後~高くて22~23万円程度になることが普通です。

法律スクール型の通信

行政書士の通信講座は、メジャーな業者をチェックしてみておも、すぐに10以上が検索で出てきます。それだけ、行政書士の勉強法として正当に評価されていることの証ですが、その数ある中から1社を選ばないといけませんね。
そこで、いくつかの種類に分けて説明しましょう。
ここでは、法曹の資格に特化したスクールが出している、行政書士通信講座の特徴を説明します。

※代表的な社名としては、東京法経学院、伊藤塾……等がありますね。

法律専門スクールの行政書士通信講座に見られる、指導の特徴とは?

所属している講師が特にプロフェッショナルの集団といえます。行政書士としての経験が豊富なだけではなく、指導することに関しても一流です。
合格に必須とされる範囲について、内容の深さとわかりやすさを両立させている傾向が強いほか、あまりよそではカバーされていない部分についても、独自の研究にもとづいた濃密な指導を期待できます(こうしたところが、法曹界専門のスクールならではの点でもあるでしょう)。

法律専門スクールの行政書士通信講座に見られる、教材の特徴とは?

内容の濃さを期待できる点はもちろんですが、テキストや問題集、六法等についてはどんな種類になるかは届くまでわからない可能性もあります。世間に大量の専門書・参考書を送り出している会社であるなら、そうした市販の書籍が採用されるケースもあるようです。
オリジナルの場合についても、伊藤塾のように「シンプルな白黒印刷の場合もあれば、見やすいカラフルな印刷の場合も両方ありうる」というケースもあって、さまざまです。

映像型の教材についてですが、スクールによって差があるほか、同じスクールでも講座によって差があるようです。
伊藤塾の場合は、教材のクローズアップや図解の電子化といった最新式の編集もされていますが、講師をとらえるカメラにあまり動きがないといった傾向もあります。東京法経学院の場合は、教壇に立っての講義をそのまま、どちらかというと固定カメラで収めた形が多いようです(ただし、そうではなくてテキストのクローズアップが適宜挿入されるタイプの講義もあるようで、受けてみないとわからない面はあります)。

法律専門スクールの行政書士通信講座に見られる、予算・費用の特徴とは?

あくまでもスクールであるため、やはり教室での講義とあまり金額が変わらないという傾向があります。
15万円から20万円、あるいはそれよりも高額になるという設定が一般的のようです。

シンプル形式の通信

行政書士の通信講座は、メジャーな業者をチェックしてみておも、すぐに10以上が検索で出てきます。それだけ、行政書士の勉強法として正当に評価されていることの証ですが、その数ある中から1社を選ばないといけませんね。
そこで、いくつかの種類に分けて説明しましょう。
ここでは、ユーキャンに代表される、安価でシンプルな勉強法をとれる行政書士通信講座の特徴を説明します。

※行政書士の通信講座専門の(あるいは、中心にしている)業者で、特に長年、添削等を中心にしていたり、なじみやすさで定評があったりした業者の代表例をあげますと、ユーキャン、日本マンパワー、キャリアカレッジジャパン……等がありますね。

ユーキャン型初心者向けの行政書士通信講座に見られる、指導・勉強法の特徴とは?

教材の量や種類がシンプルで、過剰な教材やカリキュラムに直面するとげんなりしてしまうタイプの人には、ストレスにならないセットになっている点が特徴でしょう。
教え方もシンプル、あるいは必要最小限の範囲を中心としていることが多く、合格に必要なことばかりに絞った勉強をできるという意味では、かなり成功しているといえます。

ユーキャン型初心者向けの行政書士通信講座に見られる、教材・勉強法の特徴とは?

教材はどうしてもボリュームが少ないため、楽だと感じる人がいるいっぽうで物足りないと感じる人もいることは事実です。
テキスト等は見やすさとスタートのしやすさが優先されているため、ついていけずに脱落してしまうという噂が流れることはあまりありません。

ポイントは、メディア型の教材がない(日本マンパワーの場合はなし)か、サブの教材の範疇にとどまっていることでしょうか。
ユーキャンの場合、Webサイトから動画等のサービスも勉強法の一部として提供していますが、まだあくまでも、勉強の力添え程度の役割にとどまっています。キャリアカレッジジャパンは、近年方針を切り替えて、Web動画の配信を通して計画的な勉強法を提供しているため、だいぶ変わりつつありますが。

ユーキャン型初心者向けの行政書士通信講座に見られる、予算・費用の特徴とは?

予算面のありがたみが、これらの業者の最大のメリットであるといえます。
ユーキャンの場合は税込みで6万円を超える程度の金額で、まとまった教材(と勉強法)が入手できてしまいますし、キャリアカレッジジャパンの場合も5万円前後しかかかりません。
添削中心の日本マンパワーあたりになると、4万円を切るくらいの安値がセールスポイントとなっています。

通信専門の講座(スクール寄り)

行政書士の通信講座は、メジャーな業者をチェックしてみても、すぐに10以上が検索で出てきます。それだけ、行政書士の勉強法として正当に評価されていることの証ですが、その数ある中から1社を選ばないといけませんね。
そこで、いくつかの種類に分けて説明しましょう。
ここでは、通学スタイルに近い特色が見られる、行政書士通信講座の特徴を説明します。

※通信講座中心の会社も意外なほど多く、探すとわらわらと見つかる時代です。そんな通信講座中心の会社の行政書士講座も、種類分けをすることができます。より通学講座に近いスタイルをとっている講座の代表例としては、DAI-X、エル・エー……等がありますね。

通学型に近い内容の行政書士通信講座に見られる、指導の特徴とは?

通信講座中心の会社(より通学講座に近いスタイル)の勉強法は、目指している勉強法やカリキュラムについては、他の通信講座の会社と大きな違いはないようですし、また有名なスクールとも変わりはほとんどありません。

開講回数や試験の日までの期間をかなり細かく計算して、いつまでに何をやるのか整然と準備してくれます。大切な範囲の習得や、問題演習等もできるだけ無駄がないように(限られた日数でも合格が可能になるように)プログラム化されていると期待してしまっても
問題ありません。

通学型に近い内容の行政書士通信講座に見られる、教材の特徴とは?

テキストや問題集等は、カリキュラムを反映して、一流のスクール等に負けない水準で、各科目や範囲を覚えられるように構成されている……と思ってもかまいませんが、使いやすさ等はどうしても差がありますし、相性も出てきます。
エル・エーの場合は、テキスト等を自社内で制作しません(その代りに、市販のテキスト等を教材に採用します)。このやり方には賛否両論がありますね。

DVDのような映像型の教材の制作はしっかりしていることが多いのですが、見やすくつくられているかどうかはまた別です。
DAI-Xやエル・エーの場合、スクールの(教室の)講義のスタイルを忠実に取り入れるやり方になっていて、カメラに動きがない、あるいは手書きの板書を読みづらいといった声も出ています。

通学型に近い内容の行政書士通信講座に見られる、予算・費用の特徴とは?

予算については会社間でかなりむらがあります。エル・エーの場合は約10万円と、スクールと比べて少し安くなっていますが、DAI-Xの場合は15~20万円くらいに設定されていて、本当にスクールに近い金額体系となっています。

通信専門の講座(独自の方向性)

行政書士の通信講座は、メジャーな業者をチェックしてみておも、すぐに10以上が検索で出てきます。それだけ、行政書士の勉強法として正当に評価されていることの証ですが、その数ある中から1社を選ばないといけませんね。
そこで、いくつかの種類に分けて説明しましょう。
ここでは、通学講座とは違う特色が目立つ行政書士通信講座の特徴を説明します。

※通信講座中心の会社も意外なほど多く、探すとわらわらと見つかる時代です。そんな通信講座中心の会社の行政書士講座も、種類分けをすることができます。通信ならではの特性をめざしていると考えられる講座の代表例としては、クレアール、フォーサイト、ゼミネット……等がありますね。


通学にない特性が目立つ行政書士通信講座に見られる、指導の特徴とは?

通信講座を使いたいと考える受験者の立場をよく考慮している(在宅学習に特化したスタイル)点が特徴です。
時間をかけずに、最短スピードで合格できる学力を身につけさせようとする特徴が(他の通信講座やスクールにも共通していますが)さらに強く出されています。

また通信講座という、スクールと違って目の前で教えられないという弱点を補うためのアイデアが見つかる点も無視してはいけないでしょう。


通学にない特性が目立つ行政書士通信講座に見られる、教材の特徴とは?

何といっても、映像型の教材が格別のステイタスを誇っています。
自宅ですべてを学びとれるように、オリジナリティあふれる映像の制作に余念がありません。講師のカメラを大きくとらえる撮影方針と、背景に図解やテキスト等のポイントを拡大表示する編集方針が、理解しやすくて飽きないという二大特徴を発揮しています。

テキストや問題集は、会社によってわりとばらつきがあるかもしれません。
テキストについても見やすい説明を心がけているのが、フォーサイトです(各部分が、鮮やかな原色で上手に強調され、一発で要所に気づけるようになっています)。いっぽうでゼミネットの場合は独自のテキスト等を用意せず、PDFのみでレジュメを配布します(物足りないという意見はやはり一定数持ち上がっています)。


通学にない特性が目立つ行政書士通信講座に見られる、予算・費用の特徴とは?

予算は総じて安めですが、かなりむらがあります。(クレアールのように、同じ会社内でも4~5万円くらい変わることもあります)。かなり高めでも15万円くらい、平均して5万円から10万円の間ということが一般的です。


NEXT POST >> おすすめ通信教育講座ランキング

基礎的な勉強法

行政書士の勉強法の極意は、昔も今も変わらない点があります(これは、将来もたいして変わらないはずです)。
それは、テキストと過去問を順序よく進めて、行政書士の試験範囲に即した知識のマスターを確実に進めていく、という勉強法ですね(まだ1回も行政書士を勉強したことがない人は、この点は最重要項目ですからよく読んでください)。

行政書士の試験範囲も狭いものではありません。
むしろ、法令科目に限っても10以上に分けられています。
それに、行政書士ではどの科目についてもなるべくまんべんなく点を取るほうが無難です。

そして、試験科目が多い上に範囲も広大で……とはいっても、もうひとつの要チェックポイントがあります。それは、試験の合格率が(高くはないものの)ほんの数パーセントしか変わらないことです。
問題は難しくつくられているものの、受験者が前の年より激減することがないのは、問題の特徴をあまり変えないようにして、受験者が対策を練りやすいようにしてあるからです(行政書士の合格者は増えすぎても困りますが、減りすぎても困ると考えられているようです)。

というわけで、
行政書士の勉強法においては、「過去問をよく調べること」「それをよく解くこと」が大切です。

過去問をよく見ていると、「試験問題はどんな形式でつくられているのか」「試験にはどんなところがよく出ているのか」……を、知ることができます(実際に、試験範囲の中には頻出する分野があちこちに見られます)。解く練習ももちろん大事ですね。
よく出る範囲がわかれば、テキストや参考書を読むにしても、どこをよく読んだらいいのかわかって好都合といえます。
もともと、よくできている最近のテキスト・参考書類は頻出範囲から優先的に掲載しているものですが、過去問にしっかり取り組むことで、さらにテキストの読解に拍車をかけることが可能となります。

※そうした観点を持つとわかってくることですが……
行政書士のテキストを理解できるまで、または全範囲終わるまでずっと読み続ける勉強法は
著しく非効率的です。
テキストの合間に過去問を何度も開かないといけませんし、最初のうちは、書いてあることをうまく理解できなくても、どんどん先に行くことが大切です。

挫折を避けるための極意

行政書士の勉強法で大事なことは、テキストと過去問にバランスよく取り組むことで、合格に欠かせない知識から優先的に頭に詰め込んでいくことです。

とはいえ、その方法をなかなかうまく実践できないという受験者も毎年続出しているようです(不合格者の人数を確認すると簡単にわかりますが……)。
勉強時間にも限りがありますし、行政書士の基本の勉強法をうまく軌道に乗せるためのコツをここで何気なく紹介しておこうかと思います。

・勉強時間の計画を立てるだけでなく、テキストを読む範囲も大まかにでも決めてみる
テキストや参考書を読むにあたって、特に最初のうちは「この日は、ここからここまで」「この日はこの科目のこの部分を」なんて具合に決めておき、なるべくそのペースで読み進めていくべきです。
言い換えると、よくわからなくても、最初のうちは立ち止まりすぎてはいけません。

※一度決めたペースやノルマに極端に縛られすぎることも禁物ですが、ある程度ざっくりと、読み進む量や速度を決めることは、今ではもう王道の行政書士勉強法のひとつになっています。

・テキストも過去問も、何回も(何周も)するように計画する
最初のうちはわからなくてもどんどん進むのは、あとから戻ってくるためでもあるのです。過去問をやったり、全範囲を読んでから戻ってきたりするうちに、書いてあることがおぼろげながらも理解できるようになっていくのです。

・必要に応じて、過去問や問題集から取り組む部分をつくる
なかなかわからない部分はどうしても出てきます(それは、初期段階でも起こりますし、勉強が進んでからでも起こるものです)。
状況に応じて、「過去問をやって(解いて)みて、解説を読んで、さらにその部分をテキストや六法から探して読む」という手を使ってもOKです。この方法もやりすぎないほうがよいですが、立ち往生しそうなときは救いの手になることがよくあります。

※特に、「一般知識科目」の場合は、この勉強法をとって成功した行政書士が最近目立ちます。法令科目とはまったく異なり、一般知識科目の場合は、どんな問題が出てくるのか見当がつかないものです。一般知識科目をやるときは、過去問の内容には特に注意するようにしてほしいと思います。
その意味では、(「情報通信・個人情報保護」に関しては、法令等を最初のうちからあたることも大切なのですが)、こうしたコツはいずれもちょっとした心得程度のものですが、挫折を避ける上では案外とこうした些末な勉強法が、行政書士受験者の進路を決定づけることが少なくありません。

勉強時間の分け方

行政書士の勉強法においては、勉強時間を有効に活用する方法を自分のものにしないことには、合格は遠ざかってしまいます。

ここで行政書士試験日までの「全体的な勉強計画および勉強法」のアウトラインを提案しておきましょう。

行政書士の受験に費やせる期間は、受験者ひとりひとりでバラバラですが……
勉強時間全体を2~3期に分割することが、どんな人にも自信をもっておすすめできる勉強法です。

第1期 行政書士の試験内容を要領よく吸収する時期(俗にいう「インプット」の時期)

  • 行政書士の全範囲をくまなくカバーする(テキストを全範囲、よくわからなくても目を通しましょう)
  • 過去問も、おろそかにせずにテキストと並行して進めていく(最初のうちは、全範囲について傾向を知るために利用することを意識しましょう。まだこの時期なら、解答の時間はあまり気にしなくてもOKでしょう)
  • 特に、試験範囲に偏りが出ないように意識する(法令科目だけでも相当にたいへんですが、一般知識科目も後回しにせずに、早いうちからはじめる必要があります)
  • 法令科目に関しては、順番を意識してもよい(憲法からはじめると、法令の仕組みを理解できるため妥当です。重要性を考慮するなら、行政法関連や民法はその次にはじめていくとよいでしょう。行政法に関しては、「行政法の一般的な法理論」をはじめにやると残りを理解しやすくなるチャンスを持てることが多いですね)
第2期 行政書士の試験問題を解く力を養う時期(俗にいう「アウトプット」の時期)
  • 身につけた知識を、試験のときに発揮できるような予行練習を意識する(過去問を、時間をはかってやるようにしていきましょう。また、余裕があれば予想問題集や練習問題集等に手を出してもかまいませんが、あくまでも過去問全範囲を何回かやってからにしたほうが無難です)
  • 問題演習から、弱点を克服する方法や埋め合わせをする方法を検討する(できない部分はテキストや六法等の参考書を使って精力的に埋めていくことです。また、行政書士試験は「法令科目」「一般知識科目」でそれぞれ合格ラインがあるものの、科目別の合格ラインはないため、得意な科目でカバーできるかどうか、多少ならシミュレーションしてもOKです……ただしそれに依存することは厳禁ですが)
第3期 行政書士の勉強法を完成に近付けていく時期
  • 問題演習を徹底して繰り返す(テキストや参考書の読み込みは、この段階ではすでにあらかた終えているのが理想です。つまり、テキストの類は知識の補完を主目的にするという意味です)
  • 苦手な部分をカバーする最後の努力を行う
  • ノートをまとめ上げるなど、試験日に備えた準備を行う
3分割することが理想ではあるものの、たとえば5ヶ月に満たない勉強時間しか持てない行政書士受験者もいるでしょう(試験の申し込み終了のぎりぎりで申し込んだ場合等は、2ヶ月あるかないかなんてこともあります)。
行政書士試験を間近に控えて、勉強時間が非常に短い場合は、第3期を持つことはいったん放棄して、第1期と第2期に全力投球するような姿勢が求められるでしょう。

勉強時間の計算法

行政書士受験にかかる勉強時間は、合計すると何百時間にもかさむのが常識ですが、無駄のないやり方を真似することができれば、その時間もおおいに短縮できるチャンスを持てます。
勉強時間を長くとってもだらだらとしてしまうとよくありませんし、効率的な勉強時間と勉強計画を想定することが、行政書士の勉強法を探している人にはおすすめです。

それでは、合計の勉強時間はどれくらいあると、行政書士の合格にはよいのでしょうか?
……受験者の学力等がまったく統一されていない以上、大まかなことしか答えられませんが、500~600時間をひとつの基準と考えることをここでは提案したいと思います。

行政書士の試験は、合格率は低く、失敗者が圧倒的に多いものの、それでも「無知な志望者でも、1度の受験で合格は可能なレベル」であることは事実です。
毎年試験があるのですから、これはイコール、「1年未満の勉強でもOK」という意味になります。
実際に、500時間なら数ヶ月でカバーできる勉強時間ですから、大半の行政書士受験者にとってもじゅうぶんに耐えられる時間でしょう。

試験日までに、どれくらいの時間があるのかを逆算して、どれくらいのペースで勉強し続ければいいのか、最初のうちに(ざっとでもかまいませんし、あとから変更を加えてもOKですから)イメージ計算しておきましょう。

たとえば8ヶ月くらいあるなら?
→1ヶ月ごとに65~80時間くらいの勉強時間を確保すれば間に合う計算になるでしょう。
たとえば5ヶ月くらいなら?
→100~120時間くらいで毎月の勉強時間を分割することが妥当という計算が成立するでしょう。

あとは、個々のライフスタイルに合わせて計算することになります。
たとえば一般の会社員や公務員、学生等であれば平日と土日祝日で1日当たりの勉強時間を分ける(休日に、平日の倍以上の時間をかける人が多いですね)というやり方が一般的です。
また、主婦やフリーター、第二新卒等であれば平日でもたっぷりとした勉強時間をとれるかもしれません。

※いずれにしても、行政書士の勉強時間は、量もさることながら、中身の濃さが大切です。密度の濃い勉強をやり通すには、まずは毎日できるだけ休まずコンスタントに勉強する習慣をつくることです。
仕事や家事や育児、他の学業等があっても、試験日までに余裕がある場合でも、1日に2~3時間はコツコツと勉強を続けることが大事でしょう。

1 2