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おすすめの勉強法

行政書士の試験は、1回しか受けなくても合格できる試験であり、勉強法をきちんと厳選して実行するなら、数ヶ月の勉強で受かるチャンスを持てます(何も知らなかった人でもそれができるという意味)。
時間はある程度必要ですが、その期間を「濃く過ごす」ことが第一でしょう。

そして、それを実行できる勉強法として、行政書士の通信講座を、よく選んで受講することをここでは提案します。
これは言い換えると「不特定多数の行政書士受験者の大半にとって、しっくりする可能性が高い勉強法は、通信講座の受講」だという意味です。

行政書士のいちばんポピュラーな勉強法・合格法は、専門のスクールの講座を選んで通学することです。
しかし、通学スタイルにも限界がありますし、何よりもその勉強法を選べない人もおびただしいくらいいるはずです。

行政書士のスクールへの通学、という勉強法がどんな条件に縛られるのかを考えると……?

  • 数日おきに通学することが負担になりやすい(途中での脱落はしなくても、疲れるために勉強全体がはかどらなくなるケースがあります。教室での講義だけではなく、帰ってからも勉強は必要なことに注意する必要もあります)
  • どうあがいても費用がかかるため、15万円かそれ以上の出費を覚悟しないといけない
  • 講義を受けることに満足してしまい、自分で学習効果を高めようという努力をしなくなる可能性がある
最近は、
  • 授業の振替制度を用意している
  • ハローワークの教育訓練基金等と提携して安くなるチャンスを用意している
といった例もありますし、以前よりだいぶ便利になっていますが、原則として、相当スクールが近い場所にあり、帰宅中にもうその日の復習を済ませてしまうくらいの意欲を持てる人でないと、せっかくのスクールからの指導も活用し切れない可能性があります(だからこそ、スクールの出身者でもあんなに行政書士試験に落ちているのです)。

行政書士の勉強法を考えるにおいて、通信講座が今、膨大な受験者に望まれる理由を取り上げるなら……、
  • スクールに負けない水準の講師が当たり前のように起用されている
  • 教材が進化して、映像等を使って講義を配布しているため、教室に出向かなくても家の中で講義を受けられる
  • 独学と同様に、勉強時間を好きなように設定でき、通学者のように「通学だけで疲れてしまう」ことがない
行政書士の受験者の大半は、法令や行政の知識に疎い人が多いでしょうが、今の通信講座は、スクールと同水準の講義を提供するため、初心者にとってのメリットも、ほぼ匹敵する水準に達しています。
しかし、費用や時間といった大事な部分では、通学者より格段に恵まれるというわけですね

シンプル形式の通信

行政書士の通信講座は、メジャーな業者をチェックしてみておも、すぐに10以上が検索で出てきます。それだけ、行政書士の勉強法として正当に評価されていることの証ですが、その数ある中から1社を選ばないといけませんね。
そこで、いくつかの種類に分けて説明しましょう。
ここでは、ユーキャンに代表される、安価でシンプルな勉強法をとれる行政書士通信講座の特徴を説明します。

※行政書士の通信講座専門の(あるいは、中心にしている)業者で、特に長年、添削等を中心にしていたり、なじみやすさで定評があったりした業者の代表例をあげますと、ユーキャン、日本マンパワー、キャリアカレッジジャパン……等がありますね。

ユーキャン型初心者向けの行政書士通信講座に見られる、指導・勉強法の特徴とは?

教材の量や種類がシンプルで、過剰な教材やカリキュラムに直面するとげんなりしてしまうタイプの人には、ストレスにならないセットになっている点が特徴でしょう。
教え方もシンプル、あるいは必要最小限の範囲を中心としていることが多く、合格に必要なことばかりに絞った勉強をできるという意味では、かなり成功しているといえます。

ユーキャン型初心者向けの行政書士通信講座に見られる、教材・勉強法の特徴とは?

教材はどうしてもボリュームが少ないため、楽だと感じる人がいるいっぽうで物足りないと感じる人もいることは事実です。
テキスト等は見やすさとスタートのしやすさが優先されているため、ついていけずに脱落してしまうという噂が流れることはあまりありません。

ポイントは、メディア型の教材がない(日本マンパワーの場合はなし)か、サブの教材の範疇にとどまっていることでしょうか。
ユーキャンの場合、Webサイトから動画等のサービスも勉強法の一部として提供していますが、まだあくまでも、勉強の力添え程度の役割にとどまっています。キャリアカレッジジャパンは、近年方針を切り替えて、Web動画の配信を通して計画的な勉強法を提供しているため、だいぶ変わりつつありますが。

ユーキャン型初心者向けの行政書士通信講座に見られる、予算・費用の特徴とは?

予算面のありがたみが、これらの業者の最大のメリットであるといえます。
ユーキャンの場合は税込みで6万円を超える程度の金額で、まとまった教材(と勉強法)が入手できてしまいますし、キャリアカレッジジャパンの場合も5万円前後しかかかりません。
添削中心の日本マンパワーあたりになると、4万円を切るくらいの安値がセールスポイントとなっています。

通信専門の講座(スクール寄り)

行政書士の通信講座は、メジャーな業者をチェックしてみても、すぐに10以上が検索で出てきます。それだけ、行政書士の勉強法として正当に評価されていることの証ですが、その数ある中から1社を選ばないといけませんね。
そこで、いくつかの種類に分けて説明しましょう。
ここでは、通学スタイルに近い特色が見られる、行政書士通信講座の特徴を説明します。

※通信講座中心の会社も意外なほど多く、探すとわらわらと見つかる時代です。そんな通信講座中心の会社の行政書士講座も、種類分けをすることができます。より通学講座に近いスタイルをとっている講座の代表例としては、DAI-X、エル・エー……等がありますね。

通学型に近い内容の行政書士通信講座に見られる、指導の特徴とは?

通信講座中心の会社(より通学講座に近いスタイル)の勉強法は、目指している勉強法やカリキュラムについては、他の通信講座の会社と大きな違いはないようですし、また有名なスクールとも変わりはほとんどありません。

開講回数や試験の日までの期間をかなり細かく計算して、いつまでに何をやるのか整然と準備してくれます。大切な範囲の習得や、問題演習等もできるだけ無駄がないように(限られた日数でも合格が可能になるように)プログラム化されていると期待してしまっても
問題ありません。

通学型に近い内容の行政書士通信講座に見られる、教材の特徴とは?

テキストや問題集等は、カリキュラムを反映して、一流のスクール等に負けない水準で、各科目や範囲を覚えられるように構成されている……と思ってもかまいませんが、使いやすさ等はどうしても差がありますし、相性も出てきます。
エル・エーの場合は、テキスト等を自社内で制作しません(その代りに、市販のテキスト等を教材に採用します)。このやり方には賛否両論がありますね。

DVDのような映像型の教材の制作はしっかりしていることが多いのですが、見やすくつくられているかどうかはまた別です。
DAI-Xやエル・エーの場合、スクールの(教室の)講義のスタイルを忠実に取り入れるやり方になっていて、カメラに動きがない、あるいは手書きの板書を読みづらいといった声も出ています。

通学型に近い内容の行政書士通信講座に見られる、予算・費用の特徴とは?

予算については会社間でかなりむらがあります。エル・エーの場合は約10万円と、スクールと比べて少し安くなっていますが、DAI-Xの場合は15~20万円くらいに設定されていて、本当にスクールに近い金額体系となっています。

基礎的な勉強法

行政書士の勉強法の極意は、昔も今も変わらない点があります(これは、将来もたいして変わらないはずです)。
それは、テキストと過去問を順序よく進めて、行政書士の試験範囲に即した知識のマスターを確実に進めていく、という勉強法ですね(まだ1回も行政書士を勉強したことがない人は、この点は最重要項目ですからよく読んでください)。

行政書士の試験範囲も狭いものではありません。
むしろ、法令科目に限っても10以上に分けられています。
それに、行政書士ではどの科目についてもなるべくまんべんなく点を取るほうが無難です。

そして、試験科目が多い上に範囲も広大で……とはいっても、もうひとつの要チェックポイントがあります。それは、試験の合格率が(高くはないものの)ほんの数パーセントしか変わらないことです。
問題は難しくつくられているものの、受験者が前の年より激減することがないのは、問題の特徴をあまり変えないようにして、受験者が対策を練りやすいようにしてあるからです(行政書士の合格者は増えすぎても困りますが、減りすぎても困ると考えられているようです)。

というわけで、
行政書士の勉強法においては、「過去問をよく調べること」「それをよく解くこと」が大切です。

過去問をよく見ていると、「試験問題はどんな形式でつくられているのか」「試験にはどんなところがよく出ているのか」……を、知ることができます(実際に、試験範囲の中には頻出する分野があちこちに見られます)。解く練習ももちろん大事ですね。
よく出る範囲がわかれば、テキストや参考書を読むにしても、どこをよく読んだらいいのかわかって好都合といえます。
もともと、よくできている最近のテキスト・参考書類は頻出範囲から優先的に掲載しているものですが、過去問にしっかり取り組むことで、さらにテキストの読解に拍車をかけることが可能となります。

※そうした観点を持つとわかってくることですが……
行政書士のテキストを理解できるまで、または全範囲終わるまでずっと読み続ける勉強法は
著しく非効率的です。
テキストの合間に過去問を何度も開かないといけませんし、最初のうちは、書いてあることをうまく理解できなくても、どんどん先に行くことが大切です。

挫折を避けるための極意

行政書士の勉強法で大事なことは、テキストと過去問にバランスよく取り組むことで、合格に欠かせない知識から優先的に頭に詰め込んでいくことです。

とはいえ、その方法をなかなかうまく実践できないという受験者も毎年続出しているようです(不合格者の人数を確認すると簡単にわかりますが……)。
勉強時間にも限りがありますし、行政書士の基本の勉強法をうまく軌道に乗せるためのコツをここで何気なく紹介しておこうかと思います。

・勉強時間の計画を立てるだけでなく、テキストを読む範囲も大まかにでも決めてみる
テキストや参考書を読むにあたって、特に最初のうちは「この日は、ここからここまで」「この日はこの科目のこの部分を」なんて具合に決めておき、なるべくそのペースで読み進めていくべきです。
言い換えると、よくわからなくても、最初のうちは立ち止まりすぎてはいけません。

※一度決めたペースやノルマに極端に縛られすぎることも禁物ですが、ある程度ざっくりと、読み進む量や速度を決めることは、今ではもう王道の行政書士勉強法のひとつになっています。

・テキストも過去問も、何回も(何周も)するように計画する
最初のうちはわからなくてもどんどん進むのは、あとから戻ってくるためでもあるのです。過去問をやったり、全範囲を読んでから戻ってきたりするうちに、書いてあることがおぼろげながらも理解できるようになっていくのです。

・必要に応じて、過去問や問題集から取り組む部分をつくる
なかなかわからない部分はどうしても出てきます(それは、初期段階でも起こりますし、勉強が進んでからでも起こるものです)。
状況に応じて、「過去問をやって(解いて)みて、解説を読んで、さらにその部分をテキストや六法から探して読む」という手を使ってもOKです。この方法もやりすぎないほうがよいですが、立ち往生しそうなときは救いの手になることがよくあります。

※特に、「一般知識科目」の場合は、この勉強法をとって成功した行政書士が最近目立ちます。法令科目とはまったく異なり、一般知識科目の場合は、どんな問題が出てくるのか見当がつかないものです。一般知識科目をやるときは、過去問の内容には特に注意するようにしてほしいと思います。
その意味では、(「情報通信・個人情報保護」に関しては、法令等を最初のうちからあたることも大切なのですが)、こうしたコツはいずれもちょっとした心得程度のものですが、挫折を避ける上では案外とこうした些末な勉強法が、行政書士受験者の進路を決定づけることが少なくありません。

応用的な勉強法

行政書士に受かるためには、テキストや過去問をメインステージにした勉強法を外すわけにはいきません。それがうまくいっていれば、合格は一気に現実味を帯びてきます。
とはいうものの、それはいわば「基本の行政書士勉強法」でしょう。
つまり「応用的な行政書士の勉強法」もあるわけですし、人によってさまざまな応用方法を磨いているようです。
ここでは、勉強期間の後半、つまり行政書士試験まで残り半分という時期に、適宜使うと大きな効果が出てくる勉強法をまとめてみましょう。

・模擬試験を受ける
過去問ではない問題演習(予想問題集を使ったり、Web等を通じて使えるテストを受けたり)をやる方法は、今のような便利な時代には選ぶのに困りませんが、「指定された会場に、実際に足を運んで、他の受験生と一緒に腕試しを受ける」ことは、この上ないくらい有意義です。
各スクールが試験の数ヶ月前から企画する模擬試験は、絶対に1回以上受けにいきましょう。

※模試でうまくいかないことがあっても、本番の試験日までにカバーできれば問題はありません。

・行政書士試験をテーマにしたセミナー・講習会等を受けてみる
これも模試と同様に、スクールが試験の少し前に企画するイベントですが、誰でも受ける必要があるわけではありません。
ただし、勉強期間が3ヶ月かそれ未満しか取れないといった事情がある人には、有益な情報がたくさんもらえる可能性があります。

・科目ごとの対策を意図して、科目別をはじめとした簡易型の講座を受ける
こちらは多くの人におすすめの方法です。
スクールや通信講座は、試験前の時期は、量が少なくて楽に受けられて、しかも格安の講座をよく開講しますが、特定の科目や範囲に絞ったものが多いです。苦手部分の対策がはかどらない場合には最適でしょう。
さまざまな問題演習や模試をやった結果、浮かび上がってきた自分の欠点は、こうした手段を使ってつぶしにかかるのが、行政書士試験前夜の模範的な勉強法といえます。

※特に「一般知識科目」や「記述式問題」への対策が足りなくなる受験者は多いですが、それらの対策専用の講座はとてもおすすめできます。1万円くらいで申し込める種類もありますから、ぜひ活用しましょう。

・勉強時間と場所の確保を意識して、自習室等を借りてみる
試験が近付いてくると、勉強時間を増やしたいという人は少なくありません(あくまでも無理のない範囲で増やさないといけませんが)。
スクールに所属していれば、自習室を使えるチャンス(通信講座だけの受講中でも)がありますが、そうではない場合に自室での勉強がはかどらないときは、こうした施設(一般開放されているものも各地にたくさんあります)を申し込んで使うと、勉強に思い切り集中できるチャンスです。

・体調を整えたり、受験当日の準備を万全にしたりする
試験日は朝から起きて動かないといけませんから夜型の生活になっている場合は要注意です。
会場への移動ルートの確認は当然ですが、持参する品等もあわててそろえないほうが無難です。

※携帯電話等も、試験中に鳴るとトラブルになる恐れがありますから特に注意しましょう。

勉強時間の分け方

行政書士の勉強法においては、勉強時間を有効に活用する方法を自分のものにしないことには、合格は遠ざかってしまいます。

ここで行政書士試験日までの「全体的な勉強計画および勉強法」のアウトラインを提案しておきましょう。

行政書士の受験に費やせる期間は、受験者ひとりひとりでバラバラですが……
勉強時間全体を2~3期に分割することが、どんな人にも自信をもっておすすめできる勉強法です。

第1期 行政書士の試験内容を要領よく吸収する時期(俗にいう「インプット」の時期)

  • 行政書士の全範囲をくまなくカバーする(テキストを全範囲、よくわからなくても目を通しましょう)
  • 過去問も、おろそかにせずにテキストと並行して進めていく(最初のうちは、全範囲について傾向を知るために利用することを意識しましょう。まだこの時期なら、解答の時間はあまり気にしなくてもOKでしょう)
  • 特に、試験範囲に偏りが出ないように意識する(法令科目だけでも相当にたいへんですが、一般知識科目も後回しにせずに、早いうちからはじめる必要があります)
  • 法令科目に関しては、順番を意識してもよい(憲法からはじめると、法令の仕組みを理解できるため妥当です。重要性を考慮するなら、行政法関連や民法はその次にはじめていくとよいでしょう。行政法に関しては、「行政法の一般的な法理論」をはじめにやると残りを理解しやすくなるチャンスを持てることが多いですね)
第2期 行政書士の試験問題を解く力を養う時期(俗にいう「アウトプット」の時期)
  • 身につけた知識を、試験のときに発揮できるような予行練習を意識する(過去問を、時間をはかってやるようにしていきましょう。また、余裕があれば予想問題集や練習問題集等に手を出してもかまいませんが、あくまでも過去問全範囲を何回かやってからにしたほうが無難です)
  • 問題演習から、弱点を克服する方法や埋め合わせをする方法を検討する(できない部分はテキストや六法等の参考書を使って精力的に埋めていくことです。また、行政書士試験は「法令科目」「一般知識科目」でそれぞれ合格ラインがあるものの、科目別の合格ラインはないため、得意な科目でカバーできるかどうか、多少ならシミュレーションしてもOKです……ただしそれに依存することは厳禁ですが)
第3期 行政書士の勉強法を完成に近付けていく時期
  • 問題演習を徹底して繰り返す(テキストや参考書の読み込みは、この段階ではすでにあらかた終えているのが理想です。つまり、テキストの類は知識の補完を主目的にするという意味です)
  • 苦手な部分をカバーする最後の努力を行う
  • ノートをまとめ上げるなど、試験日に備えた準備を行う
3分割することが理想ではあるものの、たとえば5ヶ月に満たない勉強時間しか持てない行政書士受験者もいるでしょう(試験の申し込み終了のぎりぎりで申し込んだ場合等は、2ヶ月あるかないかなんてこともあります)。
行政書士試験を間近に控えて、勉強時間が非常に短い場合は、第3期を持つことはいったん放棄して、第1期と第2期に全力投球するような姿勢が求められるでしょう。

勉強時間の計算法

行政書士受験にかかる勉強時間は、合計すると何百時間にもかさむのが常識ですが、無駄のないやり方を真似することができれば、その時間もおおいに短縮できるチャンスを持てます。
勉強時間を長くとってもだらだらとしてしまうとよくありませんし、効率的な勉強時間と勉強計画を想定することが、行政書士の勉強法を探している人にはおすすめです。

それでは、合計の勉強時間はどれくらいあると、行政書士の合格にはよいのでしょうか?
……受験者の学力等がまったく統一されていない以上、大まかなことしか答えられませんが、500~600時間をひとつの基準と考えることをここでは提案したいと思います。

行政書士の試験は、合格率は低く、失敗者が圧倒的に多いものの、それでも「無知な志望者でも、1度の受験で合格は可能なレベル」であることは事実です。
毎年試験があるのですから、これはイコール、「1年未満の勉強でもOK」という意味になります。
実際に、500時間なら数ヶ月でカバーできる勉強時間ですから、大半の行政書士受験者にとってもじゅうぶんに耐えられる時間でしょう。

試験日までに、どれくらいの時間があるのかを逆算して、どれくらいのペースで勉強し続ければいいのか、最初のうちに(ざっとでもかまいませんし、あとから変更を加えてもOKですから)イメージ計算しておきましょう。

たとえば8ヶ月くらいあるなら?
→1ヶ月ごとに65~80時間くらいの勉強時間を確保すれば間に合う計算になるでしょう。
たとえば5ヶ月くらいなら?
→100~120時間くらいで毎月の勉強時間を分割することが妥当という計算が成立するでしょう。

あとは、個々のライフスタイルに合わせて計算することになります。
たとえば一般の会社員や公務員、学生等であれば平日と土日祝日で1日当たりの勉強時間を分ける(休日に、平日の倍以上の時間をかける人が多いですね)というやり方が一般的です。
また、主婦やフリーター、第二新卒等であれば平日でもたっぷりとした勉強時間をとれるかもしれません。

※いずれにしても、行政書士の勉強時間は、量もさることながら、中身の濃さが大切です。密度の濃い勉強をやり通すには、まずは毎日できるだけ休まずコンスタントに勉強する習慣をつくることです。
仕事や家事や育児、他の学業等があっても、試験日までに余裕がある場合でも、1日に2~3時間はコツコツと勉強を続けることが大事でしょう。

独学という方法について

行政書士の受験を決めて、さて勉強法を決めようというときに、独学という方法を選ぶ人が毎年のように出ています。
最初に書くと、独学で合格する人は、独学受験者の中では何割もいませんから勉強法としては推薦が難しい方法です。

なぜ行政書士を独学という勉強法で受けようとする人が大発生するのかといえば、

  • 思い立ったときにすぐに着手できて、「お手軽」である
  • 実際に、勉強時間の制限が少ない(好きなときに勉強できる)
  • スクール等に通学するときと違い、かかる費用が少なくなる
  • ちょくちょく通学する人のように「スクールを往復するだけで疲れた」なんてことがない
  • 行政書士試験がそもそも、司法試験棟と異なり、「スクールに通わないとほとんど受かるチャンスがめぐってこない」といった難易度の試験ではない
……といった理由があるからでしょう。
特に、費用面で独学という勉強法のよさが光ります(それを最大の動機にあげる行政書士受験者は、実際に顕著です)。

しかし代わりに、独学ではデメリットもまたけっこう出てくるのです。
  • 全部を自分だけで決めるため、脱落したりあきらめてしまったり……という結末も多い
  • 全部を自分だけでやらないといけないため、わからないことを調べるときに時間が相当かかってしまう(正しい理解をできていない、という事実になかなか気づかないパターンも目立ちます)
  • 全部を自分だけでやらないといけないため、教材等を集めていると時間のほかに費用も(思ったより)かかってしまうことがある
  • 適正な受験対策、および最新の受験対策ができない可能性が高い(特に、法改正の影響に関しては無視できません。法改正の直後に、その内容が盛り込まれた教材を買いに行かないといけない……なんてことになるわけです)
  • 行政書士の試験は、独学という勉強法でも受かる人が毎年実際にいることはいるものの……全体の合格率が毎年常に低めで、独学合格者の数は非常に少ないと考えざるを得ない(独学で受かったにしても、2回以上受けている例も当然入ってくるでしょう)
こうして対照させたら、独学という勉強法はギャンブルのような、行政書士の受験では「一か八か」といったニュアンスがあり、無駄の多い方法だということがわかってくるのではないでしょうか。

※独学は、スクールに通い続けることの正反対の方法で、正反対のメリットがあることから注目されるのですが、今だったら、両方の折衷案ともいうべき通信講座の利用も簡単です。独学で挑むことにはくれぐれも慎重になるべきでしょう。

テキストや参考書の極意

行政書士の勉強法を考えるなら、参考書やテキストを抜きにしては語れないでしょう。
参考書やテキストはたくさんありますしたくさん使うこともできますが、行政書士の勉強法においては、メインで使うものは1種類にしてそれに専念することが無難なやり方といえます。

行政書士の参考書・テキストとしては次のようなものが人気を博しています。
(実際に、「どんな参考書・テキストだったら、行政書士の勉強法を助けてくれますか?」「本屋さんで買える本を知りたいです」と質問されたら、以下の書名を持ち出すことが妥当な回答となります)。

  • 「うかる!行政書士」シリーズ(日本経済新聞出版社)
  • 「うかるぞ行政書士」シリーズ(週刊住宅新聞社)
  • 「らくらく行政書士」シリーズ(週刊住宅新聞社)
  • 「行政書士一発合格」シリーズ(TAC出版)
  • 「出る順行政書士」シリーズ(東京リーガルマインドLEC総合研究所)
……etc.

※その他、「ダイエックス行政書士試験対策プロジェクト」から刊行されているシリーズ(各参考書・テキストの名前はバラバラ)も、同様に行政書士受験者の間で「いい勉強法」を確立できるといった意味で大好評を集めています。

こうした「折り紙つきの、行政書士の参考書・テキスト」がいい点とは……?
  • 不特定多数の読者を予定した本のため、平均的な人が読んでもわかる文章で書かれている
  • ページ見開きで、各項目のコツを文章・図解で時間をかけずに飲み込めるように工夫していることが多い
  • 頻出範囲を中心に構成し、それと同時に試験範囲全体について抜けのないページ割りとなっている。
しかしこうした市販のテキストを、よく自身の目で確かめずに買うのは
賢明だとはいえません。相性があるからです。

その他、懸念点としては、
  • スクール等の講師が出しているため、スクール等の受講に誘導する目的も込められている(実際に、受講したほうがよりよくわかることも事実です)。
  • メインの本だけではなく、どうしても他の参考書籍もどんどん買っていかないといけないことが多い(問題集も必要ですし、試験範囲全体について手ぬかりのない対策をするならこれはやむを得ないことですが)
ここで、あまり世間で顧みられることが今まで少なかった、テキスト・参考書選びのポイントを書き出してみましょう。
  • ライフスタイルに合わせて、書籍のサイズや分量に注意する(情報量がたっぷりとあって、説明がわかりやすくても、自分の生活に合った使い方ができないと息詰まりかねません。たとえば、外出中も勉強するなら、1冊で分厚くて重いものは無益ですね)
  • 文章と図解をセットにした説明をするだけではなく、さらにヴィジュアルにこだわったつくりになっている(たとえば、モノクロ印刷の場合は無機質に見えて、だんだんと集中が落ちやすくなります。最近は2色刷りも増えていますが、さらにカラフルにつくられているほうが有効です)
以上の点も足して、行政書士のテキスト・参考書を選ぶようにすることが勉強法全体への
影響を考えても、無難なやり方だといえます。

※行政書士のテキスト・参考書は、勉強法と最初から深い関係がありますが、ここでは最初から、シリーズで購入する方法をおすすめします。上のほうに、「学校に誘導する目的」について書いていますが、最初から専門の学習機関が用意した参考書・テキストのシリーズを手に入れられたら入れるほうが無難だと思われます。

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