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勉強時間の分け方

行政書士の勉強法においては、勉強時間を有効に活用する方法を自分のものにしないことには、合格は遠ざかってしまいます。

ここで行政書士試験日までの「全体的な勉強計画および勉強法」のアウトラインを提案しておきましょう。

行政書士の受験に費やせる期間は、受験者ひとりひとりでバラバラですが……
勉強時間全体を2~3期に分割することが、どんな人にも自信をもっておすすめできる勉強法です。

第1期 行政書士の試験内容を要領よく吸収する時期(俗にいう「インプット」の時期)

  • 行政書士の全範囲をくまなくカバーする(テキストを全範囲、よくわからなくても目を通しましょう)
  • 過去問も、おろそかにせずにテキストと並行して進めていく(最初のうちは、全範囲について傾向を知るために利用することを意識しましょう。まだこの時期なら、解答の時間はあまり気にしなくてもOKでしょう)
  • 特に、試験範囲に偏りが出ないように意識する(法令科目だけでも相当にたいへんですが、一般知識科目も後回しにせずに、早いうちからはじめる必要があります)
  • 法令科目に関しては、順番を意識してもよい(憲法からはじめると、法令の仕組みを理解できるため妥当です。重要性を考慮するなら、行政法関連や民法はその次にはじめていくとよいでしょう。行政法に関しては、「行政法の一般的な法理論」をはじめにやると残りを理解しやすくなるチャンスを持てることが多いですね)
第2期 行政書士の試験問題を解く力を養う時期(俗にいう「アウトプット」の時期)
  • 身につけた知識を、試験のときに発揮できるような予行練習を意識する(過去問を、時間をはかってやるようにしていきましょう。また、余裕があれば予想問題集や練習問題集等に手を出してもかまいませんが、あくまでも過去問全範囲を何回かやってからにしたほうが無難です)
  • 問題演習から、弱点を克服する方法や埋め合わせをする方法を検討する(できない部分はテキストや六法等の参考書を使って精力的に埋めていくことです。また、行政書士試験は「法令科目」「一般知識科目」でそれぞれ合格ラインがあるものの、科目別の合格ラインはないため、得意な科目でカバーできるかどうか、多少ならシミュレーションしてもOKです……ただしそれに依存することは厳禁ですが)
第3期 行政書士の勉強法を完成に近付けていく時期
  • 問題演習を徹底して繰り返す(テキストや参考書の読み込みは、この段階ではすでにあらかた終えているのが理想です。つまり、テキストの類は知識の補完を主目的にするという意味です)
  • 苦手な部分をカバーする最後の努力を行う
  • ノートをまとめ上げるなど、試験日に備えた準備を行う
3分割することが理想ではあるものの、たとえば5ヶ月に満たない勉強時間しか持てない行政書士受験者もいるでしょう(試験の申し込み終了のぎりぎりで申し込んだ場合等は、2ヶ月あるかないかなんてこともあります)。
行政書士試験を間近に控えて、勉強時間が非常に短い場合は、第3期を持つことはいったん放棄して、第1期と第2期に全力投球するような姿勢が求められるでしょう。

勉強時間の計算法

行政書士受験にかかる勉強時間は、合計すると何百時間にもかさむのが常識ですが、無駄のないやり方を真似することができれば、その時間もおおいに短縮できるチャンスを持てます。
勉強時間を長くとってもだらだらとしてしまうとよくありませんし、効率的な勉強時間と勉強計画を想定することが、行政書士の勉強法を探している人にはおすすめです。

それでは、合計の勉強時間はどれくらいあると、行政書士の合格にはよいのでしょうか?
……受験者の学力等がまったく統一されていない以上、大まかなことしか答えられませんが、500~600時間をひとつの基準と考えることをここでは提案したいと思います。

行政書士の試験は、合格率は低く、失敗者が圧倒的に多いものの、それでも「無知な志望者でも、1度の受験で合格は可能なレベル」であることは事実です。
毎年試験があるのですから、これはイコール、「1年未満の勉強でもOK」という意味になります。
実際に、500時間なら数ヶ月でカバーできる勉強時間ですから、大半の行政書士受験者にとってもじゅうぶんに耐えられる時間でしょう。

試験日までに、どれくらいの時間があるのかを逆算して、どれくらいのペースで勉強し続ければいいのか、最初のうちに(ざっとでもかまいませんし、あとから変更を加えてもOKですから)イメージ計算しておきましょう。

たとえば8ヶ月くらいあるなら?
→1ヶ月ごとに65~80時間くらいの勉強時間を確保すれば間に合う計算になるでしょう。
たとえば5ヶ月くらいなら?
→100~120時間くらいで毎月の勉強時間を分割することが妥当という計算が成立するでしょう。

あとは、個々のライフスタイルに合わせて計算することになります。
たとえば一般の会社員や公務員、学生等であれば平日と土日祝日で1日当たりの勉強時間を分ける(休日に、平日の倍以上の時間をかける人が多いですね)というやり方が一般的です。
また、主婦やフリーター、第二新卒等であれば平日でもたっぷりとした勉強時間をとれるかもしれません。

※いずれにしても、行政書士の勉強時間は、量もさることながら、中身の濃さが大切です。密度の濃い勉強をやり通すには、まずは毎日できるだけ休まずコンスタントに勉強する習慣をつくることです。
仕事や家事や育児、他の学業等があっても、試験日までに余裕がある場合でも、1日に2~3時間はコツコツと勉強を続けることが大事でしょう。