Posts Tagged ‘スクール’

おすすめの通信のタイプを判断

行政書士の勉強法としては、通信講座がおすすめですが、今では数が増え、タイプ別に分けて考える必要があります。前のページまでで、5種類に分けて、それぞれの勉強法について説明してきましたが次のように、簡潔に定義して、それぞれの比較を行いたいと思います。

  1. スクール併設型(総合)
  2. スクール併設型(法律専門)
  3. 通信型(シンプル型)
  4. 通信型(スクール寄り)
  5. 通信型(在宅学習寄り)
※教えられる内容に関してはどこももちろん、緻密な戦略のもとで決めているのですし好評が多いわけですが、見方がまず分かれるでしょう。

1 内容の奥深さや専門性で比較して、行政書士通信講座のおすすめを選ぶなら?
⇒No.2 >No.1、No.4、No.5≧No.3

・No.2のタイプは他の追随を許さない水準にいるでしょうか。

2 合格ラインを越えられる程度の内容で、わかりやすく教えてほしいという希望を持つなら?
⇒No.3≧No.5≧No.1、No.4≧No.2

上の「1」の記述と反しますが、カリキュラムについては、専門性がいちばん大事だとはいえません。
そもそも受験者の大半は、合格できることを優先するのであって、合格ラインを越えられる程度の理解でじゅうぶんなわけです。そういった意味では、No.3がいちばん有利でしょう。

3 費用がどれくらいかかるか、どれくらいリーズナブルに設定されているか?
⇒No.3≧No.5 >No.4≧No.1、No.2

・肝心なことを忘れてはいけませんね。「いくら費用がかかってもいいから合格したい」という人は、行政書士受験者の中ではきわめて少数のはずです。

・この点は、上記の「わかりやすさ」に近い結果になりがちのようです。No.1やNo.5は、費用を安めにすることで受験者の多数派の希望に応じてくれます。

4 教材の内容がどこまで充実しているか?
⇒No.5≧No.1≫No.2≧No.4>No.3

・そして、通信講座である以上はこの点も真っ先に確かめないといけません。
便利さやわかりやすさ、そして続けやすさを総合すると、No.1とNo.5が目立ちます(予算を渋らずに便利で時代の先端を行く技術を盛り込む傾向があります)。

 

こうした流れを総合するとどうなるでしょうか?

大半の受験者にとっていちばん外れになりにくい、行政書士通信講座のおすすめは?
⇒No.5の「在宅学習者の都合によく合わせた、通信教育専門の会社の講座」が、いちばんウェルバランスでしょう。
  • 費用はかなり控えめで、スクールやそれに近いタイプの半分以下にしやすい
  • 孤独な学習が建設的に進むように、ちょっと見ただけでもすぐわかるような教材、そして外でも勉強をやりやすい教材を用意している
  • 合格ラインに到達できる学力を短期的に身につけさせる方針を持ついっぽうで、カリキュラムがシンプルすぎず、総合的な受験対策も抑えている
あくまでもこの結果は、「最近の行政書士受験者の多数派の傾向に合った通信講座」という基準でおすすめを選ぶ、という結果ですから、人によって他の講座のほうが合う可能性はいくらでもありますが、まずはNo.5のタイプを検討しても損はないでしょう。

おすすめの勉強法

行政書士の試験は、1回しか受けなくても合格できる試験であり、勉強法をきちんと厳選して実行するなら、数ヶ月の勉強で受かるチャンスを持てます(何も知らなかった人でもそれができるという意味)。
時間はある程度必要ですが、その期間を「濃く過ごす」ことが第一でしょう。

そして、それを実行できる勉強法として、行政書士の通信講座を、よく選んで受講することをここでは提案します。
これは言い換えると「不特定多数の行政書士受験者の大半にとって、しっくりする可能性が高い勉強法は、通信講座の受講」だという意味です。

行政書士のいちばんポピュラーな勉強法・合格法は、専門のスクールの講座を選んで通学することです。
しかし、通学スタイルにも限界がありますし、何よりもその勉強法を選べない人もおびただしいくらいいるはずです。

行政書士のスクールへの通学、という勉強法がどんな条件に縛られるのかを考えると……?

  • 数日おきに通学することが負担になりやすい(途中での脱落はしなくても、疲れるために勉強全体がはかどらなくなるケースがあります。教室での講義だけではなく、帰ってからも勉強は必要なことに注意する必要もあります)
  • どうあがいても費用がかかるため、15万円かそれ以上の出費を覚悟しないといけない
  • 講義を受けることに満足してしまい、自分で学習効果を高めようという努力をしなくなる可能性がある
最近は、
  • 授業の振替制度を用意している
  • ハローワークの教育訓練基金等と提携して安くなるチャンスを用意している
といった例もありますし、以前よりだいぶ便利になっていますが、原則として、相当スクールが近い場所にあり、帰宅中にもうその日の復習を済ませてしまうくらいの意欲を持てる人でないと、せっかくのスクールからの指導も活用し切れない可能性があります(だからこそ、スクールの出身者でもあんなに行政書士試験に落ちているのです)。

行政書士の勉強法を考えるにおいて、通信講座が今、膨大な受験者に望まれる理由を取り上げるなら……、
  • スクールに負けない水準の講師が当たり前のように起用されている
  • 教材が進化して、映像等を使って講義を配布しているため、教室に出向かなくても家の中で講義を受けられる
  • 独学と同様に、勉強時間を好きなように設定でき、通学者のように「通学だけで疲れてしまう」ことがない
行政書士の受験者の大半は、法令や行政の知識に疎い人が多いでしょうが、今の通信講座は、スクールと同水準の講義を提供するため、初心者にとってのメリットも、ほぼ匹敵する水準に達しています。
しかし、費用や時間といった大事な部分では、通学者より格段に恵まれるというわけですね

大手スクール型の通信

行政書士の通信講座は、メジャーな業者をチェックしてみても、すぐに10以上が検索で出てきます。それだけ、行政書士の勉強法として正当に評価されていることの証ですが、その数ある中から1社を選ばないといけませんね。
そこで、いくつかの種類に分けて説明しましょう。
ここでは、メジャーな資格のスクールが併設している、行政書士通信講座の特徴を説明します。

※代表的な社名としては、TAC、LEC、大原、大栄総合教育システム……等がありますね。

総合的な資格のスクールの行政書士通信講座に見られる、指導の特徴とは?

10種類以上、ときには数10種類の人気資格を開講しているスクールが多く、いきおい豊富な資金源に恵まれていることが多いです。
そのため、受験者の多数派にとって喜ばしいことは軒並み試されているといった観があります。

人気の講師が何人も所属していて、協力してカリキュラムをつくることが普通のため、いわゆる「インプット(必須知識の詰め込み)」「アウトプット(解答力の鍛錬)」を受講者に着実に、緻密なスケジュールのもとで実施させてくれます。また、スクールの特性を活かして、通信講座受講者でも自習室を使わせてくれたり、スクールの授業を条件付きで一時的に受けさせてくれたり……といったサービスも魅力です。

総合的な資格のスクールの行政書士通信講座に見られる、教材の特徴とは?

テキストや問題集を中心に、種類も量も豊富なことが特徴です。ガイダンス資料がついてきたり問題集が数種類用意されていたり(たとえばTACの場合、「過去問題集」「実力養成答練習」「直前答練習」……といった具合に分かれています)、
またメディアの教材も豊富なことが多いです(たとえばLECの場合、「DVD」「Web通信」「スマホ」「音声ダウンロード」……といった具合に分かれています)。

ただし、教材には各社でむらがあります。
たとえば、TACでは、映像型教材の機能(スキップ機能やしおり機能といった機能性)は優秀ですが、講義の内容が教室で撮っただけのものになることもまだ多くて、板書を読みにくい可能性がありますし、テキストも「読みやすさ、使いやすさ」は届くまでわからないというデメリットがあります。
例を出しますと、大原やLECの場合、文章や図解のバランスはそろっているものの、単純なモノクロ印刷であることが多く、集中が落ちやすいという欠点があります。

総合的な資格のスクールの行政書士通信講座に見られる、予算・費用の特徴とは?

スクール型の行政書士の通信講座は、スクールの(教室の)講義と比べてあまり安くすることができません。初めて勉強する人が全範囲を学べる講座を受けようとすると、安くて15万円前後~高くて22~23万円程度になることが普通です。

法律スクール型の通信

行政書士の通信講座は、メジャーな業者をチェックしてみておも、すぐに10以上が検索で出てきます。それだけ、行政書士の勉強法として正当に評価されていることの証ですが、その数ある中から1社を選ばないといけませんね。
そこで、いくつかの種類に分けて説明しましょう。
ここでは、法曹の資格に特化したスクールが出している、行政書士通信講座の特徴を説明します。

※代表的な社名としては、東京法経学院、伊藤塾……等がありますね。

法律専門スクールの行政書士通信講座に見られる、指導の特徴とは?

所属している講師が特にプロフェッショナルの集団といえます。行政書士としての経験が豊富なだけではなく、指導することに関しても一流です。
合格に必須とされる範囲について、内容の深さとわかりやすさを両立させている傾向が強いほか、あまりよそではカバーされていない部分についても、独自の研究にもとづいた濃密な指導を期待できます(こうしたところが、法曹界専門のスクールならではの点でもあるでしょう)。

法律専門スクールの行政書士通信講座に見られる、教材の特徴とは?

内容の濃さを期待できる点はもちろんですが、テキストや問題集、六法等についてはどんな種類になるかは届くまでわからない可能性もあります。世間に大量の専門書・参考書を送り出している会社であるなら、そうした市販の書籍が採用されるケースもあるようです。
オリジナルの場合についても、伊藤塾のように「シンプルな白黒印刷の場合もあれば、見やすいカラフルな印刷の場合も両方ありうる」というケースもあって、さまざまです。

映像型の教材についてですが、スクールによって差があるほか、同じスクールでも講座によって差があるようです。
伊藤塾の場合は、教材のクローズアップや図解の電子化といった最新式の編集もされていますが、講師をとらえるカメラにあまり動きがないといった傾向もあります。東京法経学院の場合は、教壇に立っての講義をそのまま、どちらかというと固定カメラで収めた形が多いようです(ただし、そうではなくてテキストのクローズアップが適宜挿入されるタイプの講義もあるようで、受けてみないとわからない面はあります)。

法律専門スクールの行政書士通信講座に見られる、予算・費用の特徴とは?

あくまでもスクールであるため、やはり教室での講義とあまり金額が変わらないという傾向があります。
15万円から20万円、あるいはそれよりも高額になるという設定が一般的のようです。

通信専門の講座(スクール寄り)

行政書士の通信講座は、メジャーな業者をチェックしてみても、すぐに10以上が検索で出てきます。それだけ、行政書士の勉強法として正当に評価されていることの証ですが、その数ある中から1社を選ばないといけませんね。
そこで、いくつかの種類に分けて説明しましょう。
ここでは、通学スタイルに近い特色が見られる、行政書士通信講座の特徴を説明します。

※通信講座中心の会社も意外なほど多く、探すとわらわらと見つかる時代です。そんな通信講座中心の会社の行政書士講座も、種類分けをすることができます。より通学講座に近いスタイルをとっている講座の代表例としては、DAI-X、エル・エー……等がありますね。

通学型に近い内容の行政書士通信講座に見られる、指導の特徴とは?

通信講座中心の会社(より通学講座に近いスタイル)の勉強法は、目指している勉強法やカリキュラムについては、他の通信講座の会社と大きな違いはないようですし、また有名なスクールとも変わりはほとんどありません。

開講回数や試験の日までの期間をかなり細かく計算して、いつまでに何をやるのか整然と準備してくれます。大切な範囲の習得や、問題演習等もできるだけ無駄がないように(限られた日数でも合格が可能になるように)プログラム化されていると期待してしまっても
問題ありません。

通学型に近い内容の行政書士通信講座に見られる、教材の特徴とは?

テキストや問題集等は、カリキュラムを反映して、一流のスクール等に負けない水準で、各科目や範囲を覚えられるように構成されている……と思ってもかまいませんが、使いやすさ等はどうしても差がありますし、相性も出てきます。
エル・エーの場合は、テキスト等を自社内で制作しません(その代りに、市販のテキスト等を教材に採用します)。このやり方には賛否両論がありますね。

DVDのような映像型の教材の制作はしっかりしていることが多いのですが、見やすくつくられているかどうかはまた別です。
DAI-Xやエル・エーの場合、スクールの(教室の)講義のスタイルを忠実に取り入れるやり方になっていて、カメラに動きがない、あるいは手書きの板書を読みづらいといった声も出ています。

通学型に近い内容の行政書士通信講座に見られる、予算・費用の特徴とは?

予算については会社間でかなりむらがあります。エル・エーの場合は約10万円と、スクールと比べて少し安くなっていますが、DAI-Xの場合は15~20万円くらいに設定されていて、本当にスクールに近い金額体系となっています。

応用的な勉強法

行政書士に受かるためには、テキストや過去問をメインステージにした勉強法を外すわけにはいきません。それがうまくいっていれば、合格は一気に現実味を帯びてきます。
とはいうものの、それはいわば「基本の行政書士勉強法」でしょう。
つまり「応用的な行政書士の勉強法」もあるわけですし、人によってさまざまな応用方法を磨いているようです。
ここでは、勉強期間の後半、つまり行政書士試験まで残り半分という時期に、適宜使うと大きな効果が出てくる勉強法をまとめてみましょう。

・模擬試験を受ける
過去問ではない問題演習(予想問題集を使ったり、Web等を通じて使えるテストを受けたり)をやる方法は、今のような便利な時代には選ぶのに困りませんが、「指定された会場に、実際に足を運んで、他の受験生と一緒に腕試しを受ける」ことは、この上ないくらい有意義です。
各スクールが試験の数ヶ月前から企画する模擬試験は、絶対に1回以上受けにいきましょう。

※模試でうまくいかないことがあっても、本番の試験日までにカバーできれば問題はありません。

・行政書士試験をテーマにしたセミナー・講習会等を受けてみる
これも模試と同様に、スクールが試験の少し前に企画するイベントですが、誰でも受ける必要があるわけではありません。
ただし、勉強期間が3ヶ月かそれ未満しか取れないといった事情がある人には、有益な情報がたくさんもらえる可能性があります。

・科目ごとの対策を意図して、科目別をはじめとした簡易型の講座を受ける
こちらは多くの人におすすめの方法です。
スクールや通信講座は、試験前の時期は、量が少なくて楽に受けられて、しかも格安の講座をよく開講しますが、特定の科目や範囲に絞ったものが多いです。苦手部分の対策がはかどらない場合には最適でしょう。
さまざまな問題演習や模試をやった結果、浮かび上がってきた自分の欠点は、こうした手段を使ってつぶしにかかるのが、行政書士試験前夜の模範的な勉強法といえます。

※特に「一般知識科目」や「記述式問題」への対策が足りなくなる受験者は多いですが、それらの対策専用の講座はとてもおすすめできます。1万円くらいで申し込める種類もありますから、ぜひ活用しましょう。

・勉強時間と場所の確保を意識して、自習室等を借りてみる
試験が近付いてくると、勉強時間を増やしたいという人は少なくありません(あくまでも無理のない範囲で増やさないといけませんが)。
スクールに所属していれば、自習室を使えるチャンス(通信講座だけの受講中でも)がありますが、そうではない場合に自室での勉強がはかどらないときは、こうした施設(一般開放されているものも各地にたくさんあります)を申し込んで使うと、勉強に思い切り集中できるチャンスです。

・体調を整えたり、受験当日の準備を万全にしたりする
試験日は朝から起きて動かないといけませんから夜型の生活になっている場合は要注意です。
会場への移動ルートの確認は当然ですが、持参する品等もあわててそろえないほうが無難です。

※携帯電話等も、試験中に鳴るとトラブルになる恐れがありますから特に注意しましょう。

独学という方法について

行政書士の受験を決めて、さて勉強法を決めようというときに、独学という方法を選ぶ人が毎年のように出ています。
最初に書くと、独学で合格する人は、独学受験者の中では何割もいませんから勉強法としては推薦が難しい方法です。

なぜ行政書士を独学という勉強法で受けようとする人が大発生するのかといえば、

  • 思い立ったときにすぐに着手できて、「お手軽」である
  • 実際に、勉強時間の制限が少ない(好きなときに勉強できる)
  • スクール等に通学するときと違い、かかる費用が少なくなる
  • ちょくちょく通学する人のように「スクールを往復するだけで疲れた」なんてことがない
  • 行政書士試験がそもそも、司法試験棟と異なり、「スクールに通わないとほとんど受かるチャンスがめぐってこない」といった難易度の試験ではない
……といった理由があるからでしょう。
特に、費用面で独学という勉強法のよさが光ります(それを最大の動機にあげる行政書士受験者は、実際に顕著です)。

しかし代わりに、独学ではデメリットもまたけっこう出てくるのです。
  • 全部を自分だけで決めるため、脱落したりあきらめてしまったり……という結末も多い
  • 全部を自分だけでやらないといけないため、わからないことを調べるときに時間が相当かかってしまう(正しい理解をできていない、という事実になかなか気づかないパターンも目立ちます)
  • 全部を自分だけでやらないといけないため、教材等を集めていると時間のほかに費用も(思ったより)かかってしまうことがある
  • 適正な受験対策、および最新の受験対策ができない可能性が高い(特に、法改正の影響に関しては無視できません。法改正の直後に、その内容が盛り込まれた教材を買いに行かないといけない……なんてことになるわけです)
  • 行政書士の試験は、独学という勉強法でも受かる人が毎年実際にいることはいるものの……全体の合格率が毎年常に低めで、独学合格者の数は非常に少ないと考えざるを得ない(独学で受かったにしても、2回以上受けている例も当然入ってくるでしょう)
こうして対照させたら、独学という勉強法はギャンブルのような、行政書士の受験では「一か八か」といったニュアンスがあり、無駄の多い方法だということがわかってくるのではないでしょうか。

※独学は、スクールに通い続けることの正反対の方法で、正反対のメリットがあることから注目されるのですが、今だったら、両方の折衷案ともいうべき通信講座の利用も簡単です。独学で挑むことにはくれぐれも慎重になるべきでしょう。