5月 2014 archive

応用的な勉強法

行政書士に受かるためには、テキストや過去問をメインステージにした勉強法を外すわけにはいきません。それがうまくいっていれば、合格は一気に現実味を帯びてきます。
とはいうものの、それはいわば「基本の行政書士勉強法」でしょう。
つまり「応用的な行政書士の勉強法」もあるわけですし、人によってさまざまな応用方法を磨いているようです。
ここでは、勉強期間の後半、つまり行政書士試験まで残り半分という時期に、適宜使うと大きな効果が出てくる勉強法をまとめてみましょう。

・模擬試験を受ける
過去問ではない問題演習(予想問題集を使ったり、Web等を通じて使えるテストを受けたり)をやる方法は、今のような便利な時代には選ぶのに困りませんが、「指定された会場に、実際に足を運んで、他の受験生と一緒に腕試しを受ける」ことは、この上ないくらい有意義です。
各スクールが試験の数ヶ月前から企画する模擬試験は、絶対に1回以上受けにいきましょう。

※模試でうまくいかないことがあっても、本番の試験日までにカバーできれば問題はありません。

・行政書士試験をテーマにしたセミナー・講習会等を受けてみる
これも模試と同様に、スクールが試験の少し前に企画するイベントですが、誰でも受ける必要があるわけではありません。
ただし、勉強期間が3ヶ月かそれ未満しか取れないといった事情がある人には、有益な情報がたくさんもらえる可能性があります。

・科目ごとの対策を意図して、科目別をはじめとした簡易型の講座を受ける
こちらは多くの人におすすめの方法です。
スクールや通信講座は、試験前の時期は、量が少なくて楽に受けられて、しかも格安の講座をよく開講しますが、特定の科目や範囲に絞ったものが多いです。苦手部分の対策がはかどらない場合には最適でしょう。
さまざまな問題演習や模試をやった結果、浮かび上がってきた自分の欠点は、こうした手段を使ってつぶしにかかるのが、行政書士試験前夜の模範的な勉強法といえます。

※特に「一般知識科目」や「記述式問題」への対策が足りなくなる受験者は多いですが、それらの対策専用の講座はとてもおすすめできます。1万円くらいで申し込める種類もありますから、ぜひ活用しましょう。

・勉強時間と場所の確保を意識して、自習室等を借りてみる
試験が近付いてくると、勉強時間を増やしたいという人は少なくありません(あくまでも無理のない範囲で増やさないといけませんが)。
スクールに所属していれば、自習室を使えるチャンス(通信講座だけの受講中でも)がありますが、そうではない場合に自室での勉強がはかどらないときは、こうした施設(一般開放されているものも各地にたくさんあります)を申し込んで使うと、勉強に思い切り集中できるチャンスです。

・体調を整えたり、受験当日の準備を万全にしたりする
試験日は朝から起きて動かないといけませんから夜型の生活になっている場合は要注意です。
会場への移動ルートの確認は当然ですが、持参する品等もあわててそろえないほうが無難です。

※携帯電話等も、試験中に鳴るとトラブルになる恐れがありますから特に注意しましょう。

勉強時間の分け方

行政書士の勉強法においては、勉強時間を有効に活用する方法を自分のものにしないことには、合格は遠ざかってしまいます。

ここで行政書士試験日までの「全体的な勉強計画および勉強法」のアウトラインを提案しておきましょう。

行政書士の受験に費やせる期間は、受験者ひとりひとりでバラバラですが……
勉強時間全体を2~3期に分割することが、どんな人にも自信をもっておすすめできる勉強法です。

第1期 行政書士の試験内容を要領よく吸収する時期(俗にいう「インプット」の時期)

  • 行政書士の全範囲をくまなくカバーする(テキストを全範囲、よくわからなくても目を通しましょう)
  • 過去問も、おろそかにせずにテキストと並行して進めていく(最初のうちは、全範囲について傾向を知るために利用することを意識しましょう。まだこの時期なら、解答の時間はあまり気にしなくてもOKでしょう)
  • 特に、試験範囲に偏りが出ないように意識する(法令科目だけでも相当にたいへんですが、一般知識科目も後回しにせずに、早いうちからはじめる必要があります)
  • 法令科目に関しては、順番を意識してもよい(憲法からはじめると、法令の仕組みを理解できるため妥当です。重要性を考慮するなら、行政法関連や民法はその次にはじめていくとよいでしょう。行政法に関しては、「行政法の一般的な法理論」をはじめにやると残りを理解しやすくなるチャンスを持てることが多いですね)
第2期 行政書士の試験問題を解く力を養う時期(俗にいう「アウトプット」の時期)
  • 身につけた知識を、試験のときに発揮できるような予行練習を意識する(過去問を、時間をはかってやるようにしていきましょう。また、余裕があれば予想問題集や練習問題集等に手を出してもかまいませんが、あくまでも過去問全範囲を何回かやってからにしたほうが無難です)
  • 問題演習から、弱点を克服する方法や埋め合わせをする方法を検討する(できない部分はテキストや六法等の参考書を使って精力的に埋めていくことです。また、行政書士試験は「法令科目」「一般知識科目」でそれぞれ合格ラインがあるものの、科目別の合格ラインはないため、得意な科目でカバーできるかどうか、多少ならシミュレーションしてもOKです……ただしそれに依存することは厳禁ですが)
第3期 行政書士の勉強法を完成に近付けていく時期
  • 問題演習を徹底して繰り返す(テキストや参考書の読み込みは、この段階ではすでにあらかた終えているのが理想です。つまり、テキストの類は知識の補完を主目的にするという意味です)
  • 苦手な部分をカバーする最後の努力を行う
  • ノートをまとめ上げるなど、試験日に備えた準備を行う
3分割することが理想ではあるものの、たとえば5ヶ月に満たない勉強時間しか持てない行政書士受験者もいるでしょう(試験の申し込み終了のぎりぎりで申し込んだ場合等は、2ヶ月あるかないかなんてこともあります)。
行政書士試験を間近に控えて、勉強時間が非常に短い場合は、第3期を持つことはいったん放棄して、第1期と第2期に全力投球するような姿勢が求められるでしょう。

勉強時間の計算法

行政書士受験にかかる勉強時間は、合計すると何百時間にもかさむのが常識ですが、無駄のないやり方を真似することができれば、その時間もおおいに短縮できるチャンスを持てます。
勉強時間を長くとってもだらだらとしてしまうとよくありませんし、効率的な勉強時間と勉強計画を想定することが、行政書士の勉強法を探している人にはおすすめです。

それでは、合計の勉強時間はどれくらいあると、行政書士の合格にはよいのでしょうか?
……受験者の学力等がまったく統一されていない以上、大まかなことしか答えられませんが、500~600時間をひとつの基準と考えることをここでは提案したいと思います。

行政書士の試験は、合格率は低く、失敗者が圧倒的に多いものの、それでも「無知な志望者でも、1度の受験で合格は可能なレベル」であることは事実です。
毎年試験があるのですから、これはイコール、「1年未満の勉強でもOK」という意味になります。
実際に、500時間なら数ヶ月でカバーできる勉強時間ですから、大半の行政書士受験者にとってもじゅうぶんに耐えられる時間でしょう。

試験日までに、どれくらいの時間があるのかを逆算して、どれくらいのペースで勉強し続ければいいのか、最初のうちに(ざっとでもかまいませんし、あとから変更を加えてもOKですから)イメージ計算しておきましょう。

たとえば8ヶ月くらいあるなら?
→1ヶ月ごとに65~80時間くらいの勉強時間を確保すれば間に合う計算になるでしょう。
たとえば5ヶ月くらいなら?
→100~120時間くらいで毎月の勉強時間を分割することが妥当という計算が成立するでしょう。

あとは、個々のライフスタイルに合わせて計算することになります。
たとえば一般の会社員や公務員、学生等であれば平日と土日祝日で1日当たりの勉強時間を分ける(休日に、平日の倍以上の時間をかける人が多いですね)というやり方が一般的です。
また、主婦やフリーター、第二新卒等であれば平日でもたっぷりとした勉強時間をとれるかもしれません。

※いずれにしても、行政書士の勉強時間は、量もさることながら、中身の濃さが大切です。密度の濃い勉強をやり通すには、まずは毎日できるだけ休まずコンスタントに勉強する習慣をつくることです。
仕事や家事や育児、他の学業等があっても、試験日までに余裕がある場合でも、1日に2~3時間はコツコツと勉強を続けることが大事でしょう。

独学という方法について

行政書士の受験を決めて、さて勉強法を決めようというときに、独学という方法を選ぶ人が毎年のように出ています。
最初に書くと、独学で合格する人は、独学受験者の中では何割もいませんから勉強法としては推薦が難しい方法です。

なぜ行政書士を独学という勉強法で受けようとする人が大発生するのかといえば、

  • 思い立ったときにすぐに着手できて、「お手軽」である
  • 実際に、勉強時間の制限が少ない(好きなときに勉強できる)
  • スクール等に通学するときと違い、かかる費用が少なくなる
  • ちょくちょく通学する人のように「スクールを往復するだけで疲れた」なんてことがない
  • 行政書士試験がそもそも、司法試験棟と異なり、「スクールに通わないとほとんど受かるチャンスがめぐってこない」といった難易度の試験ではない
……といった理由があるからでしょう。
特に、費用面で独学という勉強法のよさが光ります(それを最大の動機にあげる行政書士受験者は、実際に顕著です)。

しかし代わりに、独学ではデメリットもまたけっこう出てくるのです。
  • 全部を自分だけで決めるため、脱落したりあきらめてしまったり……という結末も多い
  • 全部を自分だけでやらないといけないため、わからないことを調べるときに時間が相当かかってしまう(正しい理解をできていない、という事実になかなか気づかないパターンも目立ちます)
  • 全部を自分だけでやらないといけないため、教材等を集めていると時間のほかに費用も(思ったより)かかってしまうことがある
  • 適正な受験対策、および最新の受験対策ができない可能性が高い(特に、法改正の影響に関しては無視できません。法改正の直後に、その内容が盛り込まれた教材を買いに行かないといけない……なんてことになるわけです)
  • 行政書士の試験は、独学という勉強法でも受かる人が毎年実際にいることはいるものの……全体の合格率が毎年常に低めで、独学合格者の数は非常に少ないと考えざるを得ない(独学で受かったにしても、2回以上受けている例も当然入ってくるでしょう)
こうして対照させたら、独学という勉強法はギャンブルのような、行政書士の受験では「一か八か」といったニュアンスがあり、無駄の多い方法だということがわかってくるのではないでしょうか。

※独学は、スクールに通い続けることの正反対の方法で、正反対のメリットがあることから注目されるのですが、今だったら、両方の折衷案ともいうべき通信講座の利用も簡単です。独学で挑むことにはくれぐれも慎重になるべきでしょう。

テキストや参考書の極意

行政書士の勉強法を考えるなら、参考書やテキストを抜きにしては語れないでしょう。
参考書やテキストはたくさんありますしたくさん使うこともできますが、行政書士の勉強法においては、メインで使うものは1種類にしてそれに専念することが無難なやり方といえます。

行政書士の参考書・テキストとしては次のようなものが人気を博しています。
(実際に、「どんな参考書・テキストだったら、行政書士の勉強法を助けてくれますか?」「本屋さんで買える本を知りたいです」と質問されたら、以下の書名を持ち出すことが妥当な回答となります)。

  • 「うかる!行政書士」シリーズ(日本経済新聞出版社)
  • 「うかるぞ行政書士」シリーズ(週刊住宅新聞社)
  • 「らくらく行政書士」シリーズ(週刊住宅新聞社)
  • 「行政書士一発合格」シリーズ(TAC出版)
  • 「出る順行政書士」シリーズ(東京リーガルマインドLEC総合研究所)
……etc.

※その他、「ダイエックス行政書士試験対策プロジェクト」から刊行されているシリーズ(各参考書・テキストの名前はバラバラ)も、同様に行政書士受験者の間で「いい勉強法」を確立できるといった意味で大好評を集めています。

こうした「折り紙つきの、行政書士の参考書・テキスト」がいい点とは……?
  • 不特定多数の読者を予定した本のため、平均的な人が読んでもわかる文章で書かれている
  • ページ見開きで、各項目のコツを文章・図解で時間をかけずに飲み込めるように工夫していることが多い
  • 頻出範囲を中心に構成し、それと同時に試験範囲全体について抜けのないページ割りとなっている。
しかしこうした市販のテキストを、よく自身の目で確かめずに買うのは
賢明だとはいえません。相性があるからです。

その他、懸念点としては、
  • スクール等の講師が出しているため、スクール等の受講に誘導する目的も込められている(実際に、受講したほうがよりよくわかることも事実です)。
  • メインの本だけではなく、どうしても他の参考書籍もどんどん買っていかないといけないことが多い(問題集も必要ですし、試験範囲全体について手ぬかりのない対策をするならこれはやむを得ないことですが)
ここで、あまり世間で顧みられることが今まで少なかった、テキスト・参考書選びのポイントを書き出してみましょう。
  • ライフスタイルに合わせて、書籍のサイズや分量に注意する(情報量がたっぷりとあって、説明がわかりやすくても、自分の生活に合った使い方ができないと息詰まりかねません。たとえば、外出中も勉強するなら、1冊で分厚くて重いものは無益ですね)
  • 文章と図解をセットにした説明をするだけではなく、さらにヴィジュアルにこだわったつくりになっている(たとえば、モノクロ印刷の場合は無機質に見えて、だんだんと集中が落ちやすくなります。最近は2色刷りも増えていますが、さらにカラフルにつくられているほうが有効です)
以上の点も足して、行政書士のテキスト・参考書を選ぶようにすることが勉強法全体への
影響を考えても、無難なやり方だといえます。

※行政書士のテキスト・参考書は、勉強法と最初から深い関係がありますが、ここでは最初から、シリーズで購入する方法をおすすめします。上のほうに、「学校に誘導する目的」について書いていますが、最初から専門の学習機関が用意した参考書・テキストのシリーズを手に入れられたら入れるほうが無難だと思われます。

過去問の極意

行政書士のベストの勉強法を研究するとき、避けて通れないのが過去問の確保と活用でしょう。
ある意味で、メインのテキストより大切だといえます。

過去問を、本屋さんやネット通販で購入したいという人がよくいますが、その場合なら、参考書・テキストのページ で説明したように、次のようなシリーズの過去問が、(やはり行政書士の勉強法においては)王道といえます。

  • 「うかる!行政書士」シリーズ(日本経済新聞出版社)
  • 「うかるぞ行政書士」シリーズ(週刊住宅新聞社)
  • 「らくらく行政書士」シリーズ(週刊住宅新聞社)
  • 「行政書士一発合格」シリーズ(TAC出版)
  • 「出る順行政書士」シリーズ(東京リーガルマインドLEC総合研究所)
……etc.

※ただし、「過去問題集」と銘打っていないこともある点に注意しましょう。総合的な問題集やテスト集となっていることも多いです。

これらのメジャーなシリーズの過去問でも当然OKですが、行政書士の勉強法を真摯に考えるなら、過去問もよく目を通して買わないといけません。
中身をろくに見ずに買う人が、わりと過去問に関しては多いですが、それは正しい行政書士の勉強法とはいえません。

なるべく次のような点にこだわって選びたいものです。
  • 解説にむらがない、すべての選択肢等について解説してくれる(解説が親切に書かれていることは当然必須ですが、それだけではありません、行政書士試験の大半を占める選択問題については、間違いの選択肢についてもその根拠を述べていること、そして記述問題についても解説が豊富についていないと、参考になりません)
  • 問題の難易度が書いてある(これは過去問をやるときに助かる点です。いきなり難問に取り組もうとしても無理がありますから、易しめの問題からやっていくこともできますし、勉強法にメリハリが出てきます)
  • 問題を解くときの、妥当な時間が書いてある(行政書士試験では何分もひとつの問題に費やすことはできません。どれくらいの時間で解くべきなのか書いてあると、予行練習にいっそうの弾みがつきます)
  • 年度ごとや、科目ごとに過去問を手に入れることもできる(年度ごとにまとまっていると、当然予行練習するときに特に便利ですが、科目ごとにまとまっていれば、科目ごとの研究が楽になります。
余裕があれば、過去問は2種類くらい手に入れてもかまわないでしょう
……もちろん、各種類をじっくりとやりつくす必要はありますが)。

なお、過去問(や、その他の問題集)は、メインのテキストと異なり、これと決めたものをずっと使う必要はあまりありません。余裕ができたら他の品に手を出してもよいでしょう。

※行政書士の過去問では、ただで配布されている種類もインターネットで探せば簡単に見つかりますが、これらはその出どころ(どんな人が編纂しているのか?)に注意しましょう。やはり、正確な情報だという確信が持てないうちは手を出すべきではないです。

六法の極意

行政書士の勉強法を求める人は多く、さまざまな教材が提供されていますが、六法については「どれくらい必要なのか」「どうやって使ったらいいのか」それらの点がしばしばちょっとした論議を呼んでいます。

行政書士の勉強法は数々考案されてきましたが、共通して必須とされる教材は、テキストと過去問です。六法となると意見が分かれることがありますが……
ここでは六法については、行政書士の勉強法においては
「最初から用意しなくてもOK」「ただし、あると助かる場面はいずれ増える」
という回答をしたいと思います。

行政書士の勉強内容は、法令に関することが山盛りとなっています。
親切なテキストは、いちいち法令の条文を読者が読まなくてもよいように、わかりやすく噛み砕いてくれているのですが、それでも「条文を参照したほうがいい場面」はときおり発生します。
そういったときに、条文にはどんな書き方がされているのか、確認するために六法の出番も誕生するわけです。

とはいえ、オーソドックスな六法全書は、大学の法学部等の出身者ならわかるかもしれませんが、とても重くて分厚く、使いやすいものではありません。
しかもその大半は、行政書士の勉強法にほとんど縁がない部分ばかりです。

六法を手元に置きたいなら、行政書士の勉強法専用に編纂された、特殊な六法(「ミニ六法」と呼ばれることもしばしば)を探したほうが無難でしょう。
行政書士の試験範囲に関連した部分だけを抜粋しているため、無駄がないばかりか、かなり軽量で、めくったり移動したりするときに疲れなくて済みます。

なお、六法は行政書士の勉強法においては、
「最初から最後まで、メインのテキストや過去問の情報の裏付けを取るために使うもの」です。
条文から理解をすることが目的ですから、むやみやたらと条文を暗記しようとしたり、書き写したりする勉強はする必要がありません(真面目な受験者の中には、そうした方法を取ろうとする人がいますが)。
憲法のような科目の勉強法については、条文を深く理解する必要が確かにあるものの、テキストや過去問と連携させて、理念を正確に理解するだけでじゅうぶんです。

※なお、六法がなくてもじゅうぶんに合格力を身につけられるように、構成されている教材一式を届けてくれる講座も、現在なら各種開講されています。そういった六法なしでもパスできる勉強法をとるのも、行政書士の受験ではアリです。

ノートづくりの極意

行政書士の勉強法では、ノートをつくった結果、うまくいったというケースは少なくありません。
ただし、絶対にノートをつくらないといけないわけでもありませんし、つくり方には注意が必要です。
「ノートをつくっておいてよかった」「会場に持って行って正解だった」なんて体験談を聞いて行政書士受験用ノートをあわてて(あるいは、一生懸命に)つくり出す人もいますが、勉強法が効率化されるやり方を意識しながらでないといけません。

行政書士に受かる勉強法・受かるノート作成のポイント

  • 自分にとって、わかりやすいことと、知識を整理する目的を達成しうること
  • 試験の日に持って行けて、直線の復習や確認ができること
となるでしょう。
端的に書くなら、行政書士の勉強法においてはノートをつくることに集中しすぎてはいけません。限りあるスケジュールで大量の法知識に取り組まないと合格できないのですから、丁寧なノート作業をしてもメリットにはなりにくいのです。

おすすめの方法として
  • 余白の多いテキスト等に書き込んでしまう
  • 法令の条文集等の、特殊な教材に書き込むという方法を使う(これによる合格者も多い)
  • ルーズリーフのような、あとから編集しやすいものに書いていく
  • 入力が得意なら、どんどんPCで打ち込んで、必要に応じてプリントアウトする(ただし、手を動かして書かないと覚えられないタイプの人には逆効果のこともありますが)
といったところでしょう。

大学ノートをはじめとした、あとから手を入れにくいタイプのノートに丁寧に書いていく方法は、多くの人にはおすすめできるノート作成法でも、要領のよい行政書士勉強法でもありません(その方法がすごく性に合っている人も少数派ながらいることは事実ですが……)。
いずれにしても、あとから違ったことを書いたり消したり、あるいは各パーツをいじったりできる余地があるほうが役に立ちやすいでしょう。

なお、一部のスクールや通信講座では、前もって「ノートをとらなくてもよいようなレジュメ」を発行しているケースもあります。これについては、賛否両論があるのが実情です。
確かに便利な点が多いのですが、そのいっぽうでこうした講座は、他の参考書等が多めに用意されていないことも多いのです(その代わりにそうしたノートやテキストに近い意味合いを持つレジュメを作っているわけです)。

また、出力したいときにかなりの枚数を出力しないといけなくなることもありますから、「ノートをいちいち取らなくてもよい講座がある」と聞いたときは、そうしたデメリットについてもよく検討して選ぶ必要があるでしょう。

その他の教材の極意

行政書士の勉強法では、
テキスト・問題集(過去問ほか)・六法……
と、参考書類や教材の類が各種必要になります(なくてもよいものもけっこうあるのですが)。

言い換えるなら、「行政書士の勉強法を考える上で、なくてはならない教材」ではなくても「行政書士の勉強法を考える上で、あると助かる教材(あるいは、使い方によってはおおいに役立つもの)」がいろいろとあるご時世なのです。

では行政書士の勉強法において、個々のライフスタイルに合わせて取り入れる価値のある教材をいくつかまとめてみましょう。

・過去問以外の問題集
過去問に比べれば優先度は劣りますし、時間がないときに無理にやる必要はありません。
しかし時間があるなら、数種類入手してもいっこうにかまわないでしょう。
「答練」「実力テスト」といったネーミングのものも珍しくありません。

・ガイダンス・パンフレット・入門編……として使える資料
行政書士受験全体の手ほどきとして使えるタイプの冊子が最近はよく出ています。
マンガとなっていることも多いですね。まったく行政手続きや法令にまつわる知識がなく、テキストについていける自信がない場合は最初に使うのも悪くありません。

・CDやダウンロード型音源といった、音声を再生する教材
昔はカセットが主流でしたが、その後CDに代わり、現在はWebからDLして好きな再生機材に入れて使うタイプが主流です。
いずれにしても講義を耳から聴くことができます。

特にありがたい点は、出先でも簡単に使えること、それも場所を取らずに使えることですね。イヤホンがあれば、立っていてもバッグの中等からつないで再生できます(電車やバスの中でも使えるわけです)。

・CD-ROMやDVD,あるいはストリーミング動画といった、映像を再生する教材
講師が講義をしている姿を撮影したものです。
これは、スクールに直接足を運ばない、運べないときに重宝します。
テキストや問題集と連携したものを選ぶと、テキストや過去問の内容をただ読むよりも数倍はわかりやすくなる傾向があります。

できれば、再生機材が豊富なものがおすすめです。
ノートPCでも再生できるものが数年前から増え、さらにこの1~2年で、タブレット端末やスマートフォンでもWebサイト経由で再生できるタイプが増えました。
これらを使うと、外でも再生できるため、たとえばファーストフード店等でも勉強場所に早変わりすることになります。

・メールマガジン
受験に関するデータや法改正の内容、あるいは一般知識科目の情報をはじめ、さまざまな最新の情報を絶えず手に入れられるという意味では最適です。
行政書士受験者向けのメールマガジンも増えていますし、中には格安、あるいは無料なのに優秀なものもありますから利用するに越したことはありません。

行政書士の勉強法で、二度と迷ったり挫折したりしないために

行政書士の勉強法を、初歩的な部分から見過ごされる部分までカバーしました。
行政書士という試験は、「難しいのに難しすぎない」といった位置づけの試験で、勉強法がこれまでに多数研究されてきました。

その中には、微妙な方法論も多かったのですが……
幸いなことに、要領よく合格するための勉強法も混ざっていました、そこでどうやれば行政書士の試験を苦労せずにパスできるのか、ページをたっぷりと費やしながら説明しましょう。

行政書士のよい勉強法を探すのに苦労する人がいつまでも多いままなのはどうしてでしょうか?

  • 何年もかけなくても受かる望みがある反面、勉強法を誤解する「行政書士受験の素人」が多い
  • 情報が氾濫する時代だからこそ、いい加減な噂や中途半端な情報に惑わされてしまう
  • (すぐ上の項目に関連して)楽観しすぎて、油断して学力不足に陥ってしまう
  • 基本的な勉強方法は会得できても、それをスムーズに成り立たせるコツまでは会得できていないことが多い

行政書士の難易度は、たまには上がることもありますが、回を追って上がったままということは決してありません(うしろのページ で説明しますが)。
ようするに、行政書士は半永久的に合格のチャンスは毎回均等に与えられる試験で、勉強法も突然極端に変わってしまうケースはまずないのですが、脇道にそれてしまったり遠回りをしてしまったりする受験者が驚くほど多いという現実があります。

※実際に、毎年試験が終わると、「試験問題の難しさ・わからなさ」等に関してネットの各地で悲嘆が飛び交いますね(特に、匿名系の掲示板等はその風潮が強いです)。しかし試験の前までは、むしろ軽視するような風潮が根強いかもしれませんが……。

そうした事実を憂慮したのが、この20ページのサイトを急遽オープンした動機でした。
行政書士の勉強法を、できるだけ丁寧に解説したつもりです。


特に、
・ある程度有名な方法だけを説明するのではない
(メジャーな方法があっても、それをうまく実施できないのでは意味がありませんから、どうやったらそれがうまくいくのか、そこまで絡めて説明するようにしました)
・まだ行政書士のことをよく知らない人でも、つまり予備知識が皆無の人でも受かるような道のりを案内する
・行政書士の資格に関心を持つような人たちの境遇を思い起こして、その勉強の条件によく合っている方法を提案する(時間であるとか、予算であるとか……効率の観点からもよい方法を模索しました)
……以上の点をずっと重視しながら編纂したつもりです。


やる気のある人に読んでいただいて、行政書士の勉強法を見誤らずに、早くこの資格を手に入れていただきたいと願わずにいられません。

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